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HOTEL・LOVE
第11章 求める理由
「わかった、じゃあ・・

 ゆっくりお風呂浸かって疲れとってね」



脇腹・・・今夜はムリだ、絶対無理だ。

何も言わないまま脱衣所のドアを閉めた。




ベッドの中で微笑む妻に

無表情な顔しか見せられなかった。

それがなにを意味しているのか

まるでわかっていないように、

布団に入った晴樹の体にまとわりついてきた。



「ごめん・・ほんと、疲れてんだ・・

 今夜はムリ・・もう寝る・・・」


友里に背を向け、体を縮めてすべてを拒絶する。

背中越しに、不機嫌な声が聞こえてきた。



「なによぉ!じゃあもういいよ!」



おおきな動作で寝返りを打ったのがわかる。



「ごめん・・」



謝ったのに・・

友里からは何も返ってこなかった。

なんだよ・・まったく・・


笹木さんなんか

優しく背中をさすってくれたのに・・

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