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悪戯な思春期
第3章 王子様の刺客は忍者

(ちょ……この人はナニを言ってるんですか)
(瓜宮に見られながらヤられるのも悪くないってことでしょ)
(皆まで言うな死ね)
(愛されてるねぇ)
(なにがだよ)
「初めてが三人なんて可哀想だよ」
 瓜宮は頭を掻きながら呟く。
(え……なにいって)
「初めてじゃなかったら?」
 雅樹はわざとらしく耳元で話す。
 息が当たる度に私はびくびく震えた。
「そりゃあ…好きな子が足を広げてるんだもの。取りに行きたくもなるさ」
(忍者あああ? なにいってんですか)
 雅樹はその返事に目を細めた。
 そろそろ冷えてきた体を閉じたくなるが、彼はしっかり押さえている。
 液が流れ落ちるのが感触でわかって、私は消えたくなった。
「じゃあ今は回れ右して帰るのか?」
 できんのか、という嘲りを含めた言葉だった。
 瓜宮も気づいて顔をしかめる。
 そういえば、増えた痣は大丈夫なのだろうか。
 こんな状況にも関わらず、私は心配になった。
「やるなら場所を選べってこと」
 瓜宮は吃驚するほど正論を述べた。
 雅樹も呆れて低く笑う。
「それは蛇越先輩に言えば? いつも隣で襲われてるんだろ」
 逆鱗に触れた。
 瓜宮から一切の表情が消える。
 さっきまでが天使だったかのように、今は恐ろしいオーラを放っている。
 コツコツとこちらへ来る様は死に神のようだった。
 躊躇していたのが嘘みたいだ。
「男にヤられる気持ちがわかんの? 西雅樹くん」
 瓜宮はポケットに手を入れる。
 その中でチキチキと何かが鳴った。
「さっきのは嘘でも大げさでもない。蛇越の脅しは本物なんだよ。毎日毎日こんなところに呼び出されてボロボロにされて犯されるのがどういうことかわかるの?」
 雅樹も異様な空気に警戒して座り直した。手も離れたが、私は動けなかった。
 瓜宮のポケットからはシャーペンくらいの大きさのものが取り出される。
 差し込む日光に照らされ光るそれは、まさしくカッターだった。
「はっ。そんなのあるなら蛇越刺して抵抗しろよ」
 それでも雅樹は挑発をやめない。
 近づく刃物を寸分も怖がってないみたいだ。
「一度やったよ。そしたら制服を切り刻まれた。それ以来一応持ってはいるけど」
 瓜宮は一歩手前で止まった。
「あくまで余裕だね。苛々するよ」
「女の前でビクってどうする?」
 緊張が場を支配した。
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