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衝動[完]
第2章 保険室
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「こ…転んだの…。」
「ああ……よく洗って来た?」
ちょいちょいと自分を手招きする祐の前に立つ。
「洗ったよ。バイキンが入ったら大変だから?」
「そうそう。座って。ちょっとしみるよ?」
祐は自分の前の椅子に弥生を腰掛けさせ、短パン姿の弥生の膝小僧に消毒薬をつけた。
「ひゃっ!し、しみるっ。」
「我慢我慢。」
祐は小さな砂等が残っていないかよく見てから、傷薬を塗った。
「はい、おしまい。傷は早く乾かした方がいいからね。この程度なら何も貼らない方がいいよ?」
自分の前でガチガチになっている弥生に微笑んでみせた。
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