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衝動[完]
第5章 思い


ピピッ…。


体温計が鳴り、その数字を見ると弥生に問う。



「弥生、保険証何処?病院行こう。」



「病院?」


弥生が問い返すとにっこりと微笑み返す。



「そう、病院。先生薬持ってないしさ、早く解熱剤使った方がいいから。」



「……保険証……あの…一番上の引き出し……。」


弥生はタンスを指差した。



「弥生、起きられる?」


祐は弥生を支えながらゆっくりと起こしてやる。


玄関の外へ出ると、弥生を抱え上げ、外に停めてあった自分の車に弥生を乗せ、病院へ向かった。


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