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第8章 番外編Ⅱ

「せんせ……？」



「お前は……それを信じちゃったの？」



「え？」



「巧くんの言った言葉を信じちゃったんだね……？」



「う……ん……。でも、ほんとのことでしょ？だって祐先生の『好き』は無くなったんだよ。」



「無くなるわけないでしょ？」

弥生の目が見開かれる。


祐は苦笑すると、言葉を続けた。



「無くなるわけないよ。現にオレは今でも弥生のことが大好きだし、これから先もずっとそうだよ？」



「うそ！うそだよ！だって先生私が話しかけたって、笑ってもくれなかったもん！」



「弥生が嫌なんだと思ったの。だって、『好き』って言うな―――なんて言うからさ……。」

祐はそう言いながら弥生の髪をそっと撫でる。



「……好きなのはオレだけで、弥生は違うんだと思ったの。だから悲しかったんだよ？」