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第1章 先生

弥生は今のところクラスの中では唯一祐の目撃者である里美の同意を求めようと、嬉々として尋ねた。



「まぁ、確かにカッコいいわよね。私の彼氏には負けてるけど？あの茶色の瞳は見事だし。」



「それ！その瞳がね！」



「うん。そうそうあんな綺麗な瞳は見られないと思うわ。」



「うんうんっ……。もう一度見たいな……。私、また保健室行きたいなぁ……。」


頬杖をつき、うっとりと話す弥生に、巧は皮肉を込めて言葉をかけた。



「相撲取りみてぇに山ほど喰ったらどうだ？腹壊すから保健室行けるぜ？」



里美に睨らまれたのだった。