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キズアト
第13章 真実
「木瀬君、君はなにか誤解しているようだが、これは合意の上の関係であって…」


俺は黙ってボイスレコーダーをテーブルに置いた。

「うそ…ッ」

水原が伸ばした手の先からレコーダーを掠め取る。

「木瀬、くん…それ…」

「あの夜、拾って預かったまま忘れてた」

「…もしかして…?」

無言で頷くと、水原は顔を覆って泣き出した。




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