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第15章 挑発

「木瀬君、昨日は助かったよ、ありがとう！まさか君が協力してくれるとは思わなかったよ、本当にありがとう」

「何の話です？」

「何って、わたしとの関係をカモフラージュするために、巴と結婚してくれるんだろう？」

勘違い野郎を殴りたい衝動を必死で堪(こら)えるが…
「わたし専用のオモチャだが、君には特別に貸してあげよう。じっくり開発したから、君も気に入ると思うよ」
我慢にも限度があった。