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キズアト
第4章 偶然
そうだ、ベッドだの何だの運ばされているうちに本来の目的をすっかり忘れていた。

「うーん、お前の顔を見てたらどうでもよくなってきたな」

「なんじゃそりゃ!いいから言ってみなさいよ」

出会った頃からそうだが、不思議なことに水原には何でも話せてしまう。
こいつの前世は呪術師か魔女に違いない。

「…すげぇくだらないことなんだけどさ」



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