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キズアト
第8章 夜中
「水原!?お前こんな時間まで飲んでたのか!」


水原はピントの合わない目で俺を見て、
「あ」
と言ったまま固まった。

俺は俺で言いたいことが多すぎて逆に口がきけなくなってしまう。


しばらく無言で見つめ合っていたが、やがて水原がユラリと立ち上がり「おやしゅみ」と呟いて歩き出した。



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