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綺麗に汚れて
第1章 一目惚れ
強い力でグイグイと腕を引っ張られ、連れて行かれた先には四人の男がいた。
「サヤカ!こっちこっち!」
「あ、翔太!?」
サヤカの名を呼びながら手招きする男が、どうやらブログを通して知り合った翔太くんらしい。
サヤカにイケメンと言われた翔太くんは、日焼けした肌と愛想の良い笑顔がやけに夏の似合う男だと思った。
とは言っても、私のタイプではない。
そもそも私とサヤカの男の好みは全く違うし、同じ男をかっこいいと言った試しがない。
まぁ、サヤカの好きそうな顔だなーとは思うけど。
「翔太、写メで見るのとあんまり変わんないねー」
「そう?サヤカは実物のがガキっぽい!」
「ガキって何よー!!」
仲良さそうだけど、話の内容はさすが初対面って感じ。
嬉しそうに笑うサヤカの隣に立ちながら、翔太くんと一緒に来ていた友達三人を見た。
一人目、黒い。二人目、黒い。三人目……ガン黒。
うん。夏っぽい男集団だ。
健康そのものって感じだけど…
私、黒い男って好きじゃない・・・
色白で見るからに不健康そうな男が好きってわけでもないけど、毎週海に来てるぜ!ってくらい黒いのは嫌だ。
嫌なのに…
「初めましてー。綾乃ちゃん?可愛いね。」
「ど、どーも・・・」
四人の中でも一番黒い、ガン黒男に目をつけられてしまったらしい・・・
はぁぁ・・・

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