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可奈さん
第5章 来訪者
それはただのハグで、可奈さんは無邪気に笑っていたけれど、俺は守りたいと思ってしまった。

何から?

今は、とりあえず孤独から


「可奈さん、カラオケでも行きませんか?」


そんな事しか思い付かない。


「えーっ、これから?」

「これからですよ」

「二人で?」

「ダメですか?」

「危険だわー」

「どうしてですか?」

「今弱ってるから、血迷って若者を襲いそう」

「怖いなぁ…ハハッ」

「あははは…大丈夫よ、心配してくれてるんでしょ、ありがと。でも明日は納品とかあって早く出勤しなくちゃいけないからやめとく。お肌に悪いし、ウフッ」

「そうですか、わかりました、じゃあ、また今度」

「わかった、楽しみにしてるね、世代の違いが楽しめそう、あはは…」


脈なさそう…




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