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フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第6章 雨からのエスケープ

「えっ、そうなの・・・」
「そうだよ。それより早くどこにいるか教えてよ」
「あのぅ、○○駅の上にいるんだけれど」
「ぅん?それってコーヒー屋さん?窓から駅前のロータリーが見える」
「そう・・・」
「よしわかった。チョッパで行くから。三十分くらいかな。待っててね」
浩平クンの一方的な勢いに押されるまま電話は切られて、わたしはしばしポカ~ン。
外は相変わらず雨が降っているけれど、わたしの心の中では一筋の希望の光がパーッとさしてきて、さっきまでのウジウジしていた空虚な気持ちが消えていき、顔には温かな精気がよみがえってくるのを感じた。
浩平クンてどんな車に乗っているのかしら?
雨に煙った空気の向こうに見えるロータリー、そこに入ってくる車を見て『あれかな?』ともうその一台一台を気にしている。
電話が切れてからまだ5分と過ぎていないのに。
「そうだよ。それより早くどこにいるか教えてよ」
「あのぅ、○○駅の上にいるんだけれど」
「ぅん?それってコーヒー屋さん?窓から駅前のロータリーが見える」
「そう・・・」
「よしわかった。チョッパで行くから。三十分くらいかな。待っててね」
浩平クンの一方的な勢いに押されるまま電話は切られて、わたしはしばしポカ~ン。
外は相変わらず雨が降っているけれど、わたしの心の中では一筋の希望の光がパーッとさしてきて、さっきまでのウジウジしていた空虚な気持ちが消えていき、顔には温かな精気がよみがえってくるのを感じた。
浩平クンてどんな車に乗っているのかしら?
雨に煙った空気の向こうに見えるロータリー、そこに入ってくる車を見て『あれかな?』ともうその一台一台を気にしている。
電話が切れてからまだ5分と過ぎていないのに。

