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フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第6章 雨からのエスケープ

やっぱりおブスになっている。
まじまじと覗き込む鏡の中の自分の顔にガッカリ。
時間にはまだ余裕があるはずだけれど、もしかしたら早く来ちゃうかもしれないからすぐ戻らなくちゃと気だけが焦り、ガチャガチャとポーチを開けてメイク道具を取り出す。
いつも入っている物と変わりはないんだけれど、今日のおブス顔を修整するには道具が足りないと勝手にイライラしながら目の回りに浮かんでいるやつれを隠し、頬と唇は血色をよくした健康美人への突貫工事を終わらせた。
出来栄えはどうかなとまた鏡の中を顔に手をあてがって覗き込む。
まあまあかな、うん、よし、大丈夫だろうと自信を回復させていたら、鏡に映る顔じゃなくて左手の薬指になにげに目がとまった。
指元で光っている銀の結婚指輪。
まじまじと覗き込む鏡の中の自分の顔にガッカリ。
時間にはまだ余裕があるはずだけれど、もしかしたら早く来ちゃうかもしれないからすぐ戻らなくちゃと気だけが焦り、ガチャガチャとポーチを開けてメイク道具を取り出す。
いつも入っている物と変わりはないんだけれど、今日のおブス顔を修整するには道具が足りないと勝手にイライラしながら目の回りに浮かんでいるやつれを隠し、頬と唇は血色をよくした健康美人への突貫工事を終わらせた。
出来栄えはどうかなとまた鏡の中を顔に手をあてがって覗き込む。
まあまあかな、うん、よし、大丈夫だろうと自信を回復させていたら、鏡に映る顔じゃなくて左手の薬指になにげに目がとまった。
指元で光っている銀の結婚指輪。

