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第10章 泣き虫な君には甘いだけの嘘を

「あっ…ぁ……っ」

「きつい、ね……すごく、熱くて…柔らかくて、もっと触れたい…」

「はっ、う、……んん…っ」


言葉にならない声を漏らして、理紗はこくこくと頷きながら、腰を揺らす。


可愛い、いつもそう、だけどきっと、いつもより可愛いと思えるのは、理紗がいつもよりもっと乱れてるからかもしれない。


すき、好き、だいすき。


喘ぐ以外にはそれだけしか言えない理紗は、ひどく幼く思えて、あどけなくもあって。