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甘いだけの嘘ならいらない
第3章 背徳の恋


羞恥を感じながらも素直に頷いたら、腰を掴まれて、それでも入れてくれない彼にすがるように抱きつく。


「欲しいの…おねがい…っ」


あたしの余裕のない声に微かに笑うと、翔さんは不意に熱芯をぐっと押しつけて、深く中につらぬいた。


いきなりだったから、感じすぎてきゅうっと締め付けてしまって、指とは比べものにならない質量に苦しくなる。


「あっ、ん……あぁ…っ」

「まだ、半分も入ってないから、あんまり締めるな…」

「や、っ……あ」

「ほら……力抜いて」


余裕のある大人の笑みはもう身を潜めていた。
少し苦しげな艶っぽい吐息に、背筋を抜けるような甘い感覚に、あたしはこの罪を自覚する。


「理紗…っ」


熱情にまみれた瞳に射ぬかれて、名前を呼ばれると、もう戻れないことを深く意識する。


翔さんは肉襞を押し広げながら、ゆるやかに律動を繰り返す。
焦れったくて優しい、甘い快感にさらされて、秘処が止め処なく蜜を溢れさせてゆく。


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