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第1章 デビュー前日

「ニーナちゃんは明日がデビューだから
しっかりと食べてなよ。
体力を使う仕事だから･･･」
そう言ってダリアさんは微笑みます。

「はい･･･」
講習が終わって明日から仕事･･･
私はとても不安です。

その不安をぬぐい去ろうと
ダリアさんは私を飲みに誘ってくれているのです。

「今日は私の奢り。体力がつきそうな物を
どんどん注文してね」
ダリアさんが言いました。

「じゃあ･･･豚肉とニンニクの炒め物を･･･」
私がメニューを見ながら言うと･･･

「ニンニクはダメよ！臭いが残ると･･･
客にキスが出来ないでしょ！」

ダリアさんのプロ意識に驚きながらも･･･
私も明日からはいろんな人と
肌を触れあわせるんだと思い･･･
ちょっと憂鬱になりました。