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誘淫接続
第2章 第十の接続
 麻琴はスマホを操作して、貞操帯の遠隔操作アプリを立ち上げた。
 これで、いつ身体の中に埋め込まれた淫具が動き出すか分からない。
 もしかしたら『ご主人様』は動かすことはせず、ただ麻琴を不安に追い込んで楽しむだけかも知れない。
 ――私は管理されているんだ……
 そう思うと、麻琴はあらがうことのできない縄で全身を強く縛られているような気がした。

 麻琴はもう一通、メールを送信した。
 『お願いです、今動かすのは許してください、絶対大声出してしまいます』
 しかし、そのメールの返事は来なかった。
 麻琴は仕方なくじっとベンチに座り続けた。

 脈がどんどん上がっていくのが分かる。
 貞操帯は、麻琴の中でじっと息を潜めている。
 次の電車がホームに滑りこんで来た時――
 「……!!」
 麻琴の中の淫具が一斉に振動を始めた。

 「んぐぐぐぐぐ……うぅぅぅう……」
 さんざんたかぶらされた花弁や尻穴、肉芽を同時に襲ってきた衝撃に、麻琴は口を抑えて必死の思いで声を我慢した。
 できることなら声帯を切ってしまいたいくらいだ。

 見ず知らずの人間が大勢いる中で、麻琴の子宮口はつつかれ、直腸はかき回され、肉芽は震わされている。
 全ての甘い刺激が全身を駆け巡り、乳首を固く尖らせ、さらに大きな刺激になって下腹の奥の芯にからみついてくる。
 芯に溜まった牝の滴りが、今にも破裂しそうになる。

 ――だめ……
 ――だめだめだめだめだめ……
 ――こんなところで、いきたくない……!
 麻琴は上半身を前のめりにして、丸くなった。
 両腕を胸の前で交差して、身体を押さえつけるように自分自身をしっかり抱きしめる。
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