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唇に媚薬
第2章 不器用プリンス
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「……蓮(れん)
意見聞きてぇんだけど」
「○○holdingsなら手を出さない方がいい」
「……あ?」
「幹部が変わったせいで崩壊してる。
落ちるのは時間の問題だ」
「……それはリサーチして部長に報告済み。
来月には切るよ」
「賢明な判断だな」
「そうじゃなくて」
「どこ?」
「俺」
俺のデスクの斜め前、山積みの書類の間から
短く尖らせた黒髪が動く。
パソコンに向かったまま会話していた蓮は
繋がらない俺の返事を聞いて、やっと顔を上げた。
「 “ 俺 ” ?」
「白タイツ」
「……は?」
「俺がマントを翻して、白タイツ履いて白馬と共に颯爽と現れたら
蓮、お前どう思う?」
「…………」
「惚れる?」
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「……蓮(れん)
意見聞きてぇんだけど」
「○○holdingsなら手を出さない方がいい」
「……あ?」
「幹部が変わったせいで崩壊してる。
落ちるのは時間の問題だ」
「……それはリサーチして部長に報告済み。
来月には切るよ」
「賢明な判断だな」
「そうじゃなくて」
「どこ?」
「俺」
俺のデスクの斜め前、山積みの書類の間から
短く尖らせた黒髪が動く。
パソコンに向かったまま会話していた蓮は
繋がらない俺の返事を聞いて、やっと顔を上げた。
「 “ 俺 ” ?」
「白タイツ」
「……は?」
「俺がマントを翻して、白タイツ履いて白馬と共に颯爽と現れたら
蓮、お前どう思う?」
「…………」
「惚れる?」