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第9章 衝動的に…

「りゅう君…目が覚めた？」


目の前の、あどけない彩夏の顔を見ていると


昨夜の、悪夢のような出来事は


本当に、幻だったのではないかと思えて来た。



「りゅう君、私夕べは飲み過ぎちゃったみたい。ごめんね」



彩夏の、可愛い声を聞いてるうちに


あの、電話の彩夏が、蘇って来た。




『りゅう君じゃダメなの…和哉さんがいいの』