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翻弄の果てに
第7章 愛しあう日々
環は母に、胸の内を手紙に認(したた)め、悠太は仲間に、物件の依頼をしていた。


考えあぐね、半ば、自暴自棄になりながらも、環は平静を装い、とにかく解決策を探した。


母からの返事を待って、環なりの結論を出すつもりだった。



『悠ちゃん…』

『ん?何?』

『明日、出かけるわ。そうね…一週間くらい…』

『は?』

『待ってて。』


俺は、「どこに?」 「何のために?」 「誰かと?」 「いきなりどうした?」
聞き正したい気持ちを堪えた。

有無を言わさぬ決心が、環から放たれていて、俺は全ての言葉を飲み込むしかなかったのだ。



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