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第8章 新天地 新しい生活

きっちり一週間で、環は帰ってきた。

環はやけに落ち着いていて、俺は何か得体の知れない胸騒ぎに、呼吸が苦しかった。


『悠ちゃん、あなたがここを離れたいなら、いいわ、出ましょう。』

『環？どこに行って来たんだ？』

『大丈夫。何でもないわ。少し、一人で考えたかっただけよ。』


嘘だ。すぐにそれが嘘だと直感した。
環はどんな決心をしたというのか……

真意を聞かせて欲しかったが…環は話そうとはせず、全て、はぐらかせてしまった。

『悠ちゃん、あなたを真剣に愛しているわ。あなたのためなら私は何でもできるわ。』

『それは真実？俺に隠してることは？』

『無いわ。』


環は、悠太の口を塞いだ。
柔らかい環の唇は熱く、悠太の舌に絡み付く、ねっとりとしたキスに変わっていった………