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第8章 新天地 新しい生活

恥骨の上をひと撫でして、俺は確信した。

環の躯は、俺だけしか逝かせられない、と。

環は、軽く逝ってしまったのだから。


俺はまだ、指一本しか使っていないし、強烈な刺激も与えてはいない。まして、陰部すら触っていないのだ。

なのに、どうだ。
環は、声を殺したまま、こともあろうに、のけ反ると同時に、潮を噴き上げたのだ。

下腹部をびくびくと小刻みに震わせ、気は逝ってしまい、シーツを掴んだ握りこぶしから力が抜けている。



『環……』

優しく唇に触れる。
全身から力を失った環の唇をぺろりと舐め、舌を入れた。


『ん…んんっ…』

『まだ逝っちゃダメじゃないか、た・ま・き』

完全に意識は戻ってはいないようだったが、俺の指は右側面のウエストの括れから這い上がり始めた。