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翻弄の果てに
第15章 女。未来(みく)
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『未来。』
『…はい……』
後ろから抱きしめた未来の躯を反転させる。
『未来、目を閉じて。』
未来は怖いと思った。躯に力が入り、恐怖を覚えていた。
しかし、力は未来の初恋の人。初めては彼にと決めていた。口づけすら知らない未来だった。
緊張しないはずはないのだ。
『怖い?』
『少し……』
『未来の唇に、俺の唇を合わせるだけだよ。俺に躯を預けてごらん、大丈夫。』
力は、未来の肩に手を置き、そーっと顔を近づけた。
未来の閉じた目に力がこもる。
(大丈夫。力さんが優しくエスコートしてくれる。大丈夫よ……)
未来はほんの少し顎をあげた。
その瞬間。
フワッと柔らかい唇が、未来の唇を塞いだ。
(これがキスなんだ。躯の力が抜け、躯中が熱い…)
『…はい……』
後ろから抱きしめた未来の躯を反転させる。
『未来、目を閉じて。』
未来は怖いと思った。躯に力が入り、恐怖を覚えていた。
しかし、力は未来の初恋の人。初めては彼にと決めていた。口づけすら知らない未来だった。
緊張しないはずはないのだ。
『怖い?』
『少し……』
『未来の唇に、俺の唇を合わせるだけだよ。俺に躯を預けてごらん、大丈夫。』
力は、未来の肩に手を置き、そーっと顔を近づけた。
未来の閉じた目に力がこもる。
(大丈夫。力さんが優しくエスコートしてくれる。大丈夫よ……)
未来はほんの少し顎をあげた。
その瞬間。
フワッと柔らかい唇が、未来の唇を塞いだ。
(これがキスなんだ。躯の力が抜け、躯中が熱い…)
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