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ピンクの扉
第20章 豆田先生

遠足の当日、
バスをチャーターしていたものの
参加者は座席の半分ぐらいしか埋まりませんでした。

しかもそのうちの半数がPTAのご家族の年配者です。


ほら、こうなるのは目に見えてたわ…

実は私も乗り気ではありませんでした。

おまけに実行委員ということで
私は豆田先生の隣に座らされたんです。

豆田先生はここぞとばかりに意気揚々と
寺院の説明などをしてくれますれますが
歴史に興味がない私にはそんな話は馬の耳に念仏です。


退屈でいつの間にかウトウトしてしまったんです。


私を現実に戻したのは
股間を何かがモソモソと這い回る感覚でした。

私が居眠りしたのをいいことに
スパッツの上からタテスジ辺りを
ナデナデしていたんです。

「何をしてるんですか!」

私はみんなに悟られないように
小声で注意をしました。

「だって、あなたが魅力的だから…
つい、我慢できなくて…」

「みんなに気づかれたら大事ですわよ!」

「だから、おとなしくしてくれればいいんですよ」

やがてタテスジを見つけた人差し指が
奥の亀裂目掛けて滑り降りてきました。

「こんな服装で来るあなたが悪いんですよ」

そう言って指先をグリグリし始めました。



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