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ピンクの扉
第22章 修行僧

こんなところを園川先生に見られたら
「僕と豆田とどっちがいいんですか!」と
叱られちゃうと、
園川先生を探してみれば

彼ったらPTAのご婦人達に囲まれて
ニヤニヤしているんです。

『まあ!何よ!私でなくても
年増女でもいいと言うの?
頭にきちゃうわ!』

園川先生とならプライベートで仲良くしてもいいと思っていただけに、
ちょっとショックでした。

「豆田先生、行きましょうか」と
私は豆田先生に寄りかかって歩きだしました。


校長先生が後ろから早足で私たちに追い付いて
チラッと後ろを眺めて

「ほら、園川先生はやめておきなさいと
言った意味がわかったでしょ?
彼は女であれば見境がないんですよ
ああやって年増女に囲まれながら
今夜の相手を物色しているに違いありません。
毎晩、違う女と寝ているという噂が絶えないんですから」


まあ!…そんな…

私一人にモーションをかけたのではなかったのね…

「園川は女癖が悪くてね
本校の女性教師は
みんな餌食になったのではないかな
まあ、なんにせよ、
そのうち女難のバチが当たるでしょう」

校長先生の言葉を裏付けるように
豆田先生も同調しました。

「それはそうと、
今夜、今日の反省会をしませんか?
こんな辛気臭い所を選んだ
僕の提案に乗ってくれたお礼にご馳走しますよ」

それって…もしかして
反省会という名を借りたデートのお誘い?

まあ、いいか~…

脱がせにくいガードルを着用して、
ご馳走だけいただいちゃおうっと…


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