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ピンクの扉
第1章  ピンクの扉
「なっ、今夜はこれで楽しもうぜ。」
やさしくしてね。

主人がおもむろにショーツを脱がし始めた。
やだやだ!こんなムードのないのは。

「なんだ。濡れてないじゃないか。」
主人が私のお股を覗き込みながらそう言った。
当ったり前じゃない!さあ、やりましょう。さあ、どうぞ。ってな感じでするもんじゃないでしょ!

「仕方ないなあ。」
そう言って主人の顔が股間に埋もれる。
唾液をたっぷり含ませた舌を私の女性自身に這わせる。

え~ん・・・ムードないよぉ!
こんなの・・・いや!・・・・あっ・・・いや・・・いやん・・・
気分ぶち壊しで感じるはずないと思っていたのに・・・

ツボを心得た主人の舌で私の女性自身が濡れそぼってゆく。
「そろそろかな。」
主人が股間から顔をあげる。

えっ?そんなあ・・・せっかくいい気持ちになりかけてたのに。

そんなおもちゃを挿入しようとしなくても、そのままクンニを続けてくれたら昇天できたのにぃ!

挿入だけが逝かす方法だと思っているのね。男って、ほんとにバカ・・・

「桃子、挿れるぞ。」
主人が愛液まみれの口元を手の甲で拭いながら、好奇の目を浮かべる。
右手に握りしめたバイブを見つめ、左手でスイッチをオンにした。

ブィーンという振動音が部屋に流れる。
見れば、主人の右手のバイブがクネクネと妙な動きを始めている。
なんだか、あれが私の体の中に入って暴れだすのかと想像したらすごく恐くなってきた。

やがて、その無機質の張り子が私の女性自身に接触する。

ヒヤッとした冷たさが私の股間に伝わる。
材質や動きにハイテクを詰め込み、今のバイブは高性能になっているのだろうが、やはり生身の男性自身にはかなわない。

あの挿入前の女性自身に押し当てられたときの男性自身の熱さ・・

これから挿入され、歓喜の渦に巻き込まれる前の期待感・・・

あれは生身でなければ決して味わうことはできない。

無機質な異物が私のピンクの陰唇を押し広げて侵入してくる。

はうっ!
思わず私は顎を上げ仰け反ってしまう。
主人のモノに比べ、やや小ぶりではあるが私のビラビラを巻き込みながら侵入してくる感覚はやはり気持ちいい・・・

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