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第4章 「弘美の場合」

妙な沈黙の中、本日の司会者ともいうべき裕子さんが声をあげる。

「で、ヒロミさん今は？結婚して・・どうしてるの？」

ここでさらに私は小さくなる。
はぁ・・・

「・・今は・・シングルです・・」

「あら、じゃあバツイチってこと？」

「いえ・・・バツ２・・」


えーーー！バツ２？


６人の声がきれいにハーモニーになった。
まるで合唱団みたいに。


そう、運命の新しい動き。
それは２ヶ月前、二度目の離婚をしたという事・・

「ちょっと、それって・・詳しく教えてよ。
　もうここまできたらなにしゃべっても恥ずかしくないでしょ？」

そんな～・・
恥の上塗り？でももういい・・
こうなったらしゃべるわよ・・！