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want to be ...
第11章 甘い夜






「もちろん今まで何回か自分で抜いてたけどさ…
杏奈と距離置いて、今日会えるまで俺、
一度も女抱いてねぇの。つか…杏奈の味知ったら、
他の女なんて微塵も興味なくなっちまったんだよな…」


お前すげぇわ、と笑う蒼汰さん。


ごくりと唾を飲み込み、まだ口内に残る精液の味に少し顔をしかめつつ、蒼汰さんを見上げる。


え…?


抱いて…ない?


誰も…


「杏奈をセフレにする前は、寄ってくる女片っ端から適当に
相手してたんだけど…杏奈をセフレにしてから、
杏奈しか抱かなくなった。…抱けなく、なった」


それ、って…


「杏奈お前、何か特別な力でも持ってんのか?
俺マジでお前にしか勃たねぇし…抱きたいって思わねぇの。
それに…どうにかしてくれよ。
お前が好きすぎて愛しすぎて、狂っちまいそう…」


掠れた甘い声で紡がれる言葉に驚く。


あたしにしか…勃たない。


抱きたいと思わない…好き、愛しい。


蒼汰さんの言葉の1つ1つが頭の奥に響き、涙腺を刺激する。


「…っふ、うぅ~…」


「あー…、泣くなって、杏奈。
俺ほんとのこと言ってるだけだから」


「…!」


何それ…!嬉しすぎるよ…


あぁ、もう…蒼汰さんに抱かれたくて堪らない。


顔を傾けてあたしの頬を流れる涙を舐め取り、すくい上げるように唇を塞がれる。


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