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want to be ...
第11章 甘い夜






今日の蒼汰さんの愛撫はキスの嵐…甘い笑顔。


あたしはキュンと嬉しさの涙が止まらない。


「っはぁ、は…っ」


「ほら…言えよ?杏奈…」


「ぁ…っ」


ぐぐ、と指の本数を増やしてぐりぐりと中をかき回され、蒼汰さんの手を掴んでしまう。


そのまま…触ってほしいところに持っていこうとすると。


「だーかーらー…そんなことしたって無駄。
ほら杏奈…言って…?」


「っ…」


何て甘ったるい声出すの…


蒼汰さんの手を掴んだあたしの手を恋人繋ぎで絡め取り、耳元で囁かれる。


思わずブンブンと首を振ると、一瞬驚いた表情になって、にっこり笑う。


…ん?


「へぇ、言わないの…。じゃあこうだからな」


そう言って、するりとあたしの手を離し、あたしの上から身体を起こした蒼汰さん。


えっ、やめちゃうの…?


一瞬そう思ったけど、股の方に身体を移動した蒼汰さんを見てホッとする。


…。


…いやいや!「ホッ」じゃない!


「蒼汰さん…?」


不安げに蒼汰さんの名前を呼ぶと、ぺろりと唇を舐めて妖艶に微笑んだ。


「言ってくれない杏奈ちゃんにお仕置き」


…こんなキャラだったっけ!?


1か月ちょっと会わないうちに、性格変わっちゃったよこの人!


え、もともとこんな人なの?違うよね!?


そんな甘い表情も言葉も浮かべないし言わなかったのに!


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