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want to be ...
第11章 甘い夜






「ほら、行くぞ」


「…そ、蒼汰さんお先にどうぞ。あたしは後から…」


「一緒に入るっつってんだろーが」


「ひぇっ…」


ぺちんっ。


デコピンされて、頬を膨らませて蒼汰さんを見上げると…ぐんっと視界が変わった。


「きゃぁぁあ!?えっえ、なんっ…わー!」


寝室に来た時と同じように再びお姫様抱っこされお風呂場にきて扉の前で立ち止まる。


「ん。ドア開けて杏奈」


…ふ、ふんっ。


開けてやらないもんねーだ!


ツンとそっぽを向いてると、


「へー…。…んー、
もうちょっと弱らせた方がよかったかなぁ…。
弱ったと思って連れてきたのに…」


「!?」


よ、弱ったって何!?


驚いてるあたしを脱衣所の床に下ろしてドアを開け、シャワーヘッドを手に持つ蒼汰さん。


「ん。おいで」


優しい声が聞こえてドアの横からそっと顔を覗かせたけど、ふるふると首を振る。


「…、今更何恥ずかしがってんだよ。
もーっと恥ずかしいことたくさんしたじゃん俺ら」


…そ、それとこれとは…


「なぁ杏奈…覚えてるか?
外でヤった時…あれヤバかったなぁ。
あのランニングのおっちゃん、
俺ら繋がってんの絶対気付いてたよ。
公園のベンチで彼氏の膝に座る女とか
普通有り得ないだろ?」


「!?」


そ、蒼汰さんがやらせたくせに…!


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