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want to be ...
第11章 甘い夜






蒼汰さん、あたしの髪弄るの好きだなぁ…


「…」


そ、それより。


さ…さっきから、当たってるんだよね、お尻に。


時間が経つにつれ硬くなっていってるんだけど、大丈夫かな蒼汰さん…


「杏奈…髪伸びたな」


その言葉に笑って言った。


「…へへ、そりゃ伸びますよ。
切った時から4年は経ってるんですから」


蒼汰さんに気付いて貰いたくて、伸びるように無駄に手入れを徹底した数年前…懐かしいなぁ。


…と、懐かしんでたのに。


「俺短い方がよかったな」


ばっさり切られた言葉に驚く。


「えぇっ…!?」


「いや、髪長い杏奈も好きだけどさ。
短い方が…な、何つーんだ。好みというか…」


そう言った蒼汰さんのアソコが更に硬くなる。


「でも美咲さん、髪長いですよね?」


「あ?美咲は関係ねぇよ。実は俺、
電車で髪切った杏奈見た時…ヤバかったんだよね、
杏奈だとは気付かなかったけど。…タイプすぎて」


あ…明日そっこーで美容院行こう。


あの時くらいまで切って貰おう。


でも…


「あの長さって、すごく手入れ大変なんですよ〜?
ものすごく洗いやすいし速く乾くけど寝癖ひどいし、
毎日巻かなきゃいけないし、髪質変わっちゃうかもだし…」


責任取ってくださいよ?


冗談混じりにそう言おうとしたあたしの言葉は、蒼汰さんの言葉で遮られた。


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