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want to be ...
第12章 絶望






「あ…やっべ、迂闊だった」


「?」


何度かエッチした後お互いの体を洗い合い、再び2人で湯船に浸かってると、


蒼汰さんがそう呟いて深いため息を吐く。


「どうしたんですか?」


「いや…、さっき下濡らしたせいで
着替えねぇなぁと思って。うっわどうしよ」


自分でやった事なのにマジはずい、なんてブツブツ言ってる蒼汰さん。


でも、確か…


「大丈夫ですよ蒼汰さん。
前ここに泊まって忘れていった服、
引き出しの中にあったはずです。
お兄ちゃんの服も多分あると思いますし…」


「え、マジ…?」


「はい。全部洗濯してありますし、大丈夫です」


「そっか。ならよかったー…」


安堵のため息を吐く蒼汰さんに微笑む。


よかった…実は、捨てようかなって考えてた事あったんだよね。


蒼汰さんの私物見たら落ち着かなくて、蒼汰さん専用の引き出し作ってその中に…


…中、に…


「…、」


あ…れ。


そういえば…


「…!」


あたし…何で忘れてたんだろう!?


「おっ…わ、どうした杏奈?」


突然立ち上がったあたしに蒼汰さんが聞く。


けど…気にしていられず、鍵を開けて濡れた体のまま物置部屋まで走る。


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