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第17章 俺と杏奈の関係　蒼汰SIDE

あーあ…俺も休めばよかった。


今日大事な講義ないし。


いっそこのままサボって、渋谷行って服でも見てくるか？


で、めちゃくちゃヤりたい気分だから可愛い子いたら適当にナンパして、そのままラブホ連れ込んでストレス発散させて貰うか。


…今日の俺、俺っぽくないな。


なーんて、心の中で自分に嘲笑を洩らしてると。


…さっきからやけにぶつかってくるな後ろの男。


ぶつかられるのもぶつかるのも電車の中では日常茶飯だが、何というか…わざとらしい？


これも少し違うな…新手の嫌がらせか？


そう思って振り返ると。


…あぁ。


理解した事実に小さくため息を吐く。


痴漢…ね。


確かにこの混み具合、欲求不満のお前らには打ってつけだろうが…


俺の後ろでやんなよ、気持ち悪ぃ。


やられてる子の行く末はラブホ…か？


健んちで見たそういう趣向のAVを思い出し、やられてる子に同情。


ゴシューショーサマ。


まあ悪いけど、俺は知ーらない…


悪い奴をやっつけるヒーローとか…


そんなんする気ないです、申し訳ないけど。


それにしても可哀想…どうせなら若い奴にされた方がまだいいだろうにな…


こんな親位の年代のオッサンに、…って。