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第18章 俺と杏奈の関係解消　蒼汰SIDE

｢杏奈、開けて！なぁ、頼む、頼むから…っ
会って話させて！杏奈！｣


｢杏奈っ…杏奈！いるんだろ！？開けて！｣


今まで、鍵なんて掛けられた事も、掛けられてた事もなかった。


チャイム押して少し待ったらさ、ガチャって。


それがまず大きなショック。


何で普通に開けなかったんだ、って凄ぇ後悔。


電話しても繋がらない、メールしても返って来ない。


むしろ、未読のまま。


これも大きなショック。


それでも毎日毎日杏奈のアパートに行き、謝罪の言葉を掛け続けた。


けど、聞こえてないふりしてるのかまずいないのか、全く反応がなかった。


有休が終わると出勤前とマンションに帰る前に遠回りして杏奈のアパートに行くけど、依然として反応はなく。


アパートの管理人に聞いてみても、新聞は毎日取ってあるし、部屋にはいるとの事。


じゃあ入れて貰えるかと聞くと、本人の承諾がないとダメだと言われた上、怪しまれてしまったし…


毎日訪問して部屋の前で杏奈を呼ぶ俺に対し、近隣の部屋の住人らしきオバサンや大学生から迷惑そうに睨まれるし…、諦めるしかないのか…？


…いや、諦める訳ないじゃん。


失って初めて、痛すぎるほど分かった…


自分の中での杏奈の存在の大きさ。