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want to be ...
第20章 再会 蒼汰SIDE






リビングに恐る恐る入ると、足元に来たガキが俺を見上げてきて。


小さな指で俺を指差して、兄貴を振り返った。


「パパ、このおにいちゃんなに?」


「何って…人間だよ悠翔」


は!?何この人!


おかしいだろその説明!


いや人間だけど!人間だけどさ!


人の事そんな説明の仕方する人初めて会ったわ!


思いきり顔を歪ませた俺を見て盛大に吹き出して笑う兄貴。


「あはははは…もうダメ、笑い死ぬ…っ」


「ははっじゃあ死にすぎだねお兄ちゃん。
不死身じゃん気持ち悪い」


「杏奈…酷い」


何この兄妹。


妹の方が強いのか?


「にんげんーっ」


…あーほら。


このガキ、俺の名前「人間」だと思ってやがるぞ…


何なんだよ…


俺の足に引っ付いてきたから、頭を軽く撫でてやる。


「あ、なぁ君名前何てーの?」


杏奈の兄貴に視線を移すと、にこにこと俺を見つめてて。


「…あー、矢野蒼汰です」


「蒼汰な!」


…俺の周りはどうも馴れ馴れしい野郎が多いらしい。


まあいいけど。


「ふっ…くく、杏奈の兄の秋人です。
杏奈がいつもお世話に、…っぶははは」


「ちょ…お兄ちゃん」


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