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第23章 Request Story♡ 2人の1日　Ⅰ

しかも軽く振り返って時計を見たら、6時。


…早！


いつもこんな早い時間から起きて準備してんの！？


休日くらいゆっくり寝てりゃいいのに。


俺休日で予定なかったらこの6時間後くらいに目覚めてるんですけど！？


…つか、それより。


やっべー…ヤバくね？


ねぇ聞いた？


大好きです、だって。


やっべー…


俺もだよ、杏奈。


俺も杏奈の事…大好き。


今口に出したら目を醒ますかもだから、もうちょっとしたら…な。


それからしばらくして。


しっかり眠りの世界に入ってるだろう杏奈。


試しに華奢な体を強く抱き寄せ、肩に顎を載せる。


…うん、はい。


起きませんね。


安らかに寝息をたてる杏奈を見て、自分の頬が緩むのを感じる。


…可愛い。


女に対して可愛いと思ったのなんていつぶりだ？


美咲以来じゃね？


なんて思いながら、腕をそっとほどいて上体を起こし、杏奈の寝顔を覗き込んでみる。


…うん、可愛い。


子供みたい。


こんな事本人に言ったら、拗ねて頬膨らますんだろうな。


それも可愛いんだけどね。