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第25章 Request Story♡ 2人の1日　Ⅲ

｢っわぁあ！金魚…！｣


の黒い浴衣！


｢可愛い…っ｣


サイドの編み込み！可愛い髪飾り！


｢嬉しい…っありがとう！｣


満面の笑顔でお姉ちゃんを見上げると、優しく笑って頭を撫でられる。


｢いえいえ、喜んでもらえてよかった！
…あ、蒼汰くん呼んで来ようか。
髪型お揃いにしてあげる｣


｢…！あたしが呼んでくるっ｣


ドレッサーの前から立ち上がり、浴衣の裾を気にしながら小走りで隣の部屋に向かう。


…と。


｢蒼汰さ、…っ！｣


うわぁぁあ！？


色っぽい！


｢あ、杏奈…｣


驚いてあたしを見つめる…その表情もかっこいい。


｢蒼汰さん…かっこよすぎです｣


ああ、声が震えちゃう。


…何だか、恥ずかしい…


真っ赤だろうあたしの顔。


熱い…涙が出てきそう。


｢杏奈だって…。…っ、めちゃくちゃ、可愛い｣


真っ赤な顔を逸らして言う蒼汰さんの言葉に、あたしも照れてそっぽを向いてしまう。


すると。


｢杏奈、蒼汰くーん？…って、ちょっとぉ！
何ー！？あんたら中学生か！？
付き合って半年経つんでしょー！？｣


｢…っ｣


だって。