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第26章 Secret Story　大樹 × 杏奈

｢…っ｣


ぱあっとものすごく嬉しそうな笑顔を浮かべた。


な。


…な、


な、な…


…何この人！！


ギャップ！！可愛すぎる！


何か、思ってたのと全然違う…


完璧で非の打ちどころがなくて、美咲さんしか愛さなくて無表情で冷たくて、取っつきにくい人だと思ってたのに…


｢くれんの、これ｣


…目。


目が輝いていらっしゃいます…


｢どっ、どうぞどうぞ！全部どうぞ｣


｢…やった｣


｢！｣


やった、だって！


可愛い～…。


｢…す、凄くたい焼きお好きなんですね｣


｢美咲が好きだから｣


…ん？へ？


｢美咲がたい焼き好きだから、俺も好き｣


あぁ、なるほど…。


｢あんこ少ない方が好きだけど｣


…え？普通逆じゃないの？


面白い人だな…


｢甘党なんですか？｣


｢そう｣


意外だ…


コーヒーとかブラック飲んでそうなのに。


｢コーヒーはブラック｣


…っあ、そうなんだ。


｢たいやきか…。美咲抱きてぇ｣


｢…｣


突然何を。


まだ1日も経ってないですけど…


｢…な、こんな事聞いていいのか知らねぇけど。
あんた、蒼汰のセフレとかいうやつだろ？
どれくらいの頻度で抱かれてんの｣