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第7章 解…消？

｢最初はさ…早く諦めてほしかった。さっさと俺に失望して
呼び出しにも来なくなってほしかった。最初の俺はな｣


その言葉にチクンと胸が痛む。


｢でもさ、杏奈…
俺がどれだけ酷いこと言ってもしても、
文句言わずに俺を受け入れてくれたじゃん？
｢大丈夫です｣
って俺を抱き締めて頭撫でてくれたじゃん？
その内、美咲と同じくらい大切な存在になってきてたんだ｣


そんな…大袈裟な。


｢…口でなら何とだって言えるんですよ｣


｢分かってる。
最初から信じて貰えるなんて思ってねぇよ。
…でも、信じさせる。
だからこうして順序を追って話してんの｣


ムスッとしながらも、仕方なく耳を傾ける。


｢ほんとに都合のいい性欲処理。
…あぁ、美咲だ。美咲がいる…襲ってやる。
めちゃくちゃにしてやる、…って｣


｢…それだけじゃない。
身体寂しくて、ヤりたくなって呼んだら来てくれる。
あー使える…しかも生でヤらせてくれる。
そういう…めちゃくちゃ最悪最低な意味では、
さっき早く失望してほしかったとか言ったけど
絶対離したくなかったけどな。最初の頃は、
マジでそんな風にしか杏奈のこと見てなかった｣


そうだね…ほんと酷かった、あの頃のセックスは。