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アンバランスなsweet
第24章 火事の現場で

「里奈さん、処置室で湿布湿布をお願いします。
彼に、モーラスパップ貼ってあげて。」
俺は怪我をした足が床に付かない様、片足でぴょんぴょん跳び跳ねながら、処置室に移動した。
「真さん、危ないですよ。
処置台に座って待って下さいね」
「ヘイヘイ。里奈ちゃん、優しく頼むよ。」
軽口を叩きながら、診察室の隣の処置室に移動した俺の目に飛び込んできたその姿は―…。
―――なんで、お前……。
泣きそうな顔をして。紫乃が処置台の横に立っていた。

