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ブラックチョコレート
第2章 決戦までの準備



翌朝、星弥くんが起きる前に起きて簡単な朝食を作った。


ご飯、わかめのお味噌汁、鮭の塩焼き、夕飯の残りのお漬物。

星弥くんは甘い物ばかりを作っているからか、
少ししょっぱい物を朝は食べたくなるらしい。


「星弥くん、朝だよー」

「んー・・・」


星弥くんの朝はすごく早い。

綺麗な寝顔をもっと見ていたいけれど、
遅刻しては困ると思い、体を少し揺らして声をかける。


「ごはん・・・なにー?」


甘えるように聞いてくる。


「今日は鮭焼いたよ」

「・・・食う」


のそのそと起き上がり、少し寝癖をつけた頭をくしゃくしゃと掻いた。

明るい髪がふわふわしてて、柔らかそうで、そこに手を伸ばす。

髪の中に手を入れると、星弥くんがわたしのほうを向いた。


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