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第10章 雑記　哀しい病

　　　
彼が通っていた公立高校は地元でも有名なスポーツ強豪校でした。
ここでもやはり、勝利に執念を燃やすカン違い顧問が幅をきかせていて、部活動中の暴力が常態化していたようでした。

17歳の男子生徒を、口が血まみれになってもまだ殴り続け、自殺するまで精神的に追い込んだ47歳の教諭。
この幼稚な教師は何がしたかったんでしょう。

他人様が大事に育てているお子さんをなぜそんなに殴れたのか。
犯罪を犯したわけでもない教え子に、自分の指示通りに動かなかったというだけで、いちどきに何十回も往復ビンタを浴びせることが異常なことだと思えなかったのでしょうか。