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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第8章 泡のようにはじけて
「最初は何か嫌がらせしてやれって気持ちだった。若葉がどんなヤツかも興味あったし」

しゅーちゃんにぞんざいな扱いをされて、苺香が傷つかないわけがない。

俺は恨まれていたのか。

「でも、苺香は俺に優しくしてくれた……」

中途半端に起こしていた体を真っすぐにして、俺はソファにきちんと座りなおした。

苺香は頬を膨らませながら、クッションに顔を埋める。

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