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第3章 妄想が現実を塗り潰していくまで

「ふぁっ！　ああああっ！」

腕の中で若葉が断末魔をあげる。
同時に俺も噴き上げた。

なんで気付かなかったんだろう。
若葉を手に入れることなんて、簡単なことだったのに。

こいつの心の中に誰がいようと関係ない。
この体は俺のものだ。

近く、遠く、雷鳴が響いていた。

外の天気はこんなに荒れているのに。
どうしてだろう、俺の心は今、とても晴れやかだ。