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第4章 歪んだ日常

「うわっ！」

つまづきそうになって、壁に勢いよく頭をぶつけてしまった。
その間にしゅーちゃんが扉を閉めて鍵をかける。

狭い。
近い。

しゅーちゃんは相変わらずの無表情だけど、空気がぴりぴりしている。

なんで？
何か怒らせた？
朝、先に行ったのが駄目だった？

「おまえが好きなのって、さっき話してた女？」

「……？」

一瞬、何を言われているのかわからなかった。
それが日直のやりとりをしていた女子のことだと気づいて、俺は赤くなった。