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藤の舞
第11章 公開
良いものをくださると言われて、素直に体を差し出した。

とたんに手足を拘束され壁に括られる。


縄、拘束、SM、異常プレイ…

知る限りの言葉が頭をよぎり最後の警告音を鳴らすが、私には抵抗という反応はなかった。

昨日開けられた恥辱のピアスに小さな機械が取り付けられる。

新しく出来た傷口を癒そうと腫れぼったく熱を持ち、痒みと疼きを感じていたところに適度な刺激が与えられた。

気持ちいい…これに堪えられるだろうか…

そんな時に口内に布を押し込められ口を塞がれてホッとした。


カーテンの向こうで行われる日常と自分の異常さのギャップに、少し前までは向こう側の人間だったことを思い出していた。

痒いところに手の届いた快感は、さらに私を高めていく。何か考えていないと声を漏らして、もっととねだってしまいたくなりそうだ。


『下半身の癌検査は終わりました。正解な結果は、先ほどの検体の結果待ちですが、触診の様子では、膣内は綺麗でしたよ。』


触診、綺麗…
先生の指が患者さんのあそこをまさぐり、綺麗だとわかるほど指で見たんだ。


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