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藤の舞
第17章 童歌
「ねぇ、あの子の新しいご主人様が決まりそうなの、
だから、最後のお願いなんだけど、
新しいご主人様の会合に顔を出して欲しいの。
そうしたらもう三人で会う必要がなくなるのよ。」

「一度会合に顔を出せばいいんだね。」

「ええ、新しいご主人様が、貴方から奴隷を引き取る形にしたいって…」

「新しいご主人様って君の知り合いなの?」

「いいえ、あの子が自分で見つけたらしいわ。
アタシは、あの子から伝言を頼まれただけよ。
日程は大丈夫かしら?」

「ああ、週末、接待ゴルフが入ったことにすれば、大丈夫さ。」

「ごめんね。」

「いや、大丈夫だよ。君と二人きりで会うためだから。」

あれから"状態の確認"のうち二回に一度のペースで、三人で会っていたが、
3Pを楽しみ、彼女へのSっ気はあるものの、
やはり奥さんを思い出すと、あまり乗り気でなかったのだ。

主に結果報告をすると、十分だと言われ、
計画の収束に向けて、最後の指令が来た。
それが男の会合への参加だった。

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