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藤の舞
第17章 童歌
ある意味、主もアタシにはあまり興味がなかったのだろう。
見るからに淫乱とわかる体に改造されなくて良かった。

「それで奥さんにゴルフの嘘がバレたから帰るのね。
アタシの存在は主や奥さんにバレてるの?」

「いや、バレてないよ。」

「貴方、これからどうするの?」

「妻とは話し合わなきゃならないけど、どうしたらいいかわからない。

わかってるのは、君と、君とは離れたくない。」

「うふっ、大丈夫よ。
怪我の治りが悪くて、ずっと"状態の確認"が必要だもの。」

チュッ…チュッ…

「このまま君に入れていいか?」

「んふっ…アタシも貴方に入れて貰いたいっ」

それから、何回もイカされ、時を忘れて、いや忘れたくて愛し合った。

でも、奥さんからメールが来て、

『妻とどうなるにしろ、君を大事にしたいから、尚更、今日は帰る。』

と言われてそれぞれ帰ることにした。

男がいっぱいいっぱいで、『妻と別れてアタシと結婚する』などと言わなかったことに安堵した。

奥さんほどの淫乱ではないけど、結婚して、一人の男の為に貞操を守ることに、魅力を感じていなかったから…
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