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英里を調教 <大学生編>
第2章 ようこそ女子寮へ スーツ姿で半裸のままで
「英里ちゃん、もうサークル決めた?」
「ううん、まだだけど」
「なら、うちにおいでよ。卒業する頃にはお嫁さんになれるくらい、お料理上手になれるよ」
「お、お嫁さん…?」

 英里ちゃんは、これからクラス別でのオリエンテーションがあるから、と校舎の地図を見ながら言い、真紀が行き方を教えてあげた。
 各サークルとも気合の入った勧誘合戦の中、あえて気楽な普段着の真紀に、英里ちゃんすっかり安心したみたい。
 こういうふうに、後から「あ、真紀あの時気を使ってくれてたんだ」って気付くことが多い。優しくて、さり気ない気遣いがいつもみんなを和ませるよ。

 英里ちゃんのご両親は、私に娘を送ってもらって、ありがとうございます、と言ってくれ、サークルのみんなに、英里をよろしくお願いします、と言って、帰宅した。
 
 新入生がいなくなると、それで今日のお仕事はお終い。
 何人も、興味を持ってくれた女の子もいたし、成果は上々かな。みんなお疲れ様を言って、その日は解散した。

 私は英里ちゃんを帰りも送る約束をしたから、待っている間に、すぐ近くの女子寮の真紀の部屋で待たせてもらった。
 真紀が言うには、毎年、何部屋か空いてしまう寮の部屋を、今年から女子サークルの会議室用に解放するのだという。
 事前に申し込めば、どのサークルでも使っていいんだって。
 ただし、女子寮なので、男子禁制。
 男子の寮は、校舎を挟んで反対側にある。

「じゃあ、私達も、その部屋使えるのね」
「うん、事前に申請しなきゃいけないし、使った後は掃除して帰ることになってるけどね」

 元々学生が住むための部屋。
 ガスや水道はもちろん使えるし、お手洗いもシャワーも使える。

 ということは。

 私達の裏のサークル活動がしやすくなるぞ。
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